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アート

生誕100周年記念 中原淳一展

7月15日(月・祝)までそごう美術館で開催中の中原淳一展へ行ってきました。
今年2月、日本橋三越でスタートした巡回展の第2弾です。
表紙絵、挿絵、スタイル画の原画から、人形、雑誌原本、付録、再現された洋服など、
約400点を一堂に集めた大回顧展となっています。
前回会場より広いため、展示数も増えています。

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入口には中原さんが手がけた雑誌『ひまわり』にちなみ、たくさんのひまわりが飾られていました。

入ってすぐにはずらりと並んだ雑誌原本が!
たくさんの原画や雑誌原本に感激しながら、色褪せないスタイルをたっぷり堪能できます。
戦前から活躍し、戦後もののない時代にも美しさを求める心を忘れないように
女性に語りかける言葉ひとつひとつが胸に沁みました。
現代の女性が忘れかけているものを思い出させてくれます。


今の雑誌と違うのは「スタイルブック」という、イラストがメインであること。
当時のイラストをもとに再現された服がありました。
(再現コーナーのみ撮影が可能です)

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こちらはブラウスのコーナー。
フリルやタックを細かく入れたスリムなシルエットは、今でも心ときめきます。


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こちらはワンピース。
レトロな柄にシルエット、素敵です!


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こちらはインテリア。
ホワイトをベースにすっきり整っていながら、ピンクで可愛らしくアレンジされています。


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こちらのドレスは、書籍『七人のお姫さま』の裏表紙をもとに
ファッションデザイナーの丸山敬太さんが再現したドレスです。

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ケイタマルヤマとコラボしたコサージュがミュージアムショップで販売されていました。
ミュージアムショップを見ているだけでも楽しいです。
この日はポストカードのみ買いましたが、もしかしたら他のものも買いに行ってしまうかも…

レトロでありながら今も色褪せることのない中原さんの世界。
現在活躍するデザイナーさんにもかなりの影響を与えていることがよくわかります。
デザインやファッションを学んでいる方や興味がある方には特におすすめです。



そごう美術館

■住所 神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6F
■TEL 045-465-5515
■アクセス 各線横浜駅直結


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【番外編】横尾忠則現代美術館へ行ってきました

GWの大阪旅行。新大阪駅でささっとランチを済ませた後に向かったのは
2012年11月に開館した神戸市灘区にある横尾忠則現代美術館です。
兵庫県西脇市出身の画家・横尾忠則さんからの寄贈・寄託作品を鑑賞することができます。

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6月30日(日)まで、開館記念展の第2弾として
ワード・イン・アート〜字は絵のごとく 絵は字のごとくが開催されています。

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横尾作品に描かれた文字に焦点を当て、文字はアートになり得るのか?というテーマのもと
その独自性と多様性を「絵のなかのタイポグラフィ」、「表示する文字/記録する文字」など
4つのパートで展示しています。

1950年代のポスターデザインから2000年代のY字路シリーズ、そしてこの展覧会のための新作まで、
さまざまな年代の作品を鑑賞することができました。
関連性のある異なる年代の作品が並んでいたり、過去の作品に大胆な加筆をして
新しい作品として生まれ変わらせたり、とても見応えのある75点です。
元々グラフィックデザイナーとして作品を制作していた横尾さんならではの
文字を作品に取り入れることの意義を感じ取ることができました。
心にふっと突き刺さるような言葉があり、ただ絵画鑑賞するだけでなく
その意味に思いを巡らせる楽しみがあります。

また、開館記念展第1弾の際に展示された作品の完成年の数字を
横尾さんご本人が壁に直接書いていて、その数字がそのまま残されていました。
真新しい壁に残された数字を見ると、前回の展示の面影を感じられ
遊び心があるなぁと思うと同時に、本展のテーマである「文字」の存在を強く感じられました。
意識的なのかはわかりませんが…
こうやって月日と共に育っていくのが楽しみです。


こちらは1Fのロビー。展示は2Fから始まります。
1982年に兵庫県立近代美術館新館(西館)として開館した建物をリニューアルしています。
外観は月日を感じますが、内装は白を基調とした真新しい空間となっています。

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入口には大きなWORD ARTの立体作品があります。
側にペンがたくさん用意されていて、来館者が自由にメッセージなどを書き込んでいます。
お子さんや絵ののスキルがある方がだいぶ熱心に書き込んでいました。
アートを身近に感じられる試み、いいですね。

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こちらは横尾さんのツイッターのつぶやき。
真っ黒になるほど書いてください、とのことでしたので私も書いてきました。

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ちなみに横尾さんが書き込んでいるのはこの辺りです。
まだ残っているといいのですが…これから来館される方はぜひ探してみてください。

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今週末6月15日(土)・16日(日)は1Fオープンスタジオにて公開制作が行われます。
無料で観ることができますので、お近くの方はぜひいらしてみてください!
(府中市美術館の公開制作の記事はこちら

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横尾忠則現代美術館(兵庫県立美術館王子分館)

■住所 兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
■TEL 078-855-5602
■アクセス 阪急神戸線王子公園駅 徒歩6分 他


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スマートイルミネーション横浜2012【後編】

10月31日(水)〜11月4日(日)に開催されたスマートイルミネーション横浜 2012
前回の記事の続きです。(前編はこちら

マリンタワーもスマートイルミネーション仕様にライトアップされていました!

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象の鼻カフェを後にして向かったのは山下公園。

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氷川丸がいつもより暗い…と思っていたらこちらも作品でした。
『シネラマ/ボート』というタイトルで、映画を光のドットに置き換え
氷川丸に投射することにより映画を抽象化しています。
ぼんやりとした光と映画の音声が暗い海に響いていました。


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『夜のシャボン玉』、横浜美術大学の作品です。
最初人形の家へ行ったら移動ルートを案内してもらえました。ありがとうございます!

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暗闇では見えないシャボン玉をストロボライトや懐中電灯で照らし
ストップモーションのように見せるという作品。
たくさんの子どもたちが集まっていました。
もしかしてついて回っていたのかもしれませんね♪
各地でシャボン玉を発生させて、風で流して、スモークやライトで演出して…
大学生の体力でないと成り立たない作品ですね。


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『怖いあかり』。マリンタワーをバックに、スクリーンにスライドで詩が映し出される
「読むイルミネーション」。
ガチャ、ガチャ…というスライドのゆっくりとした音だけが響きます。


山下公園の作品を楽しんだところで象の鼻パークへ戻ります。
途中、プロムナードでカメラを構える人がたくさん。
作品はないのに何かな…と思ったら。

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ベイブリッジに浮かぶ上りたての月。
赤く光る大きな月、スマートイルミネーションの夜にぴったりですね!


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象の鼻パークでは音楽家・大谷能生さんのパフォーマンスが始まりました。
音と光がシンクロして、イルミネーションがひときわ表情豊かになります。


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『0(zero)ー自転車で光る大きな卵』という作品。
周りに設置された自転車を漕ぐことで電力が生まれ、LEDライトの光がミラーボールを照らします。
試しに漕いでみましたが結構大変でした…


芝生ではトーチカの『PiKA PiKAワークショップ「よぞらにおえかき」』が開催されていました。

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描いたその場で見られるのがいいですねぇ〜。
子どもから大人まで、皆さん楽しそうに(そして結構真剣に)参加していました。

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象の鼻テラスの屋上に上ってみました。こちら、いつも入れるのでしょうか?
屋上に入ったのは初めてです。

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『未知への鼻』です。巨大な象の鼻にりんご!
バルーン状になっているのでりんごが風に揺られていました。


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トーチカワークショップを上から♪うまくできたかな?


この後は日本大通り方面の作品を見に行きました。

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まちなか展示会『アクアマリンからの贈り物』。
こちらのライティングを手がけるのは京成電子という戸塚区の会社。
(インタビュー記事はこちらから読めます)
日本で最初のプロテスタント教会・横浜海岸教会を海がもたらす贈り物を
イメージさせる蒼い光でライトアップしています。


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横浜市開港記念会館・ジャックの塔は『つぶやく街灯』という作品に。
モールス信号で明滅されています。

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ジャックがつぶやくのは谷川俊太郎さんの書き下ろしの詩です。
象の鼻テラスのガラスにも谷川さんの詩が書かれているのですが、
横浜に所縁があるのでしょうか。


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日本大通りの『夜の木陰』。
カラフルで幻想的な夜の木漏れ日。この手前には色とりどりのパラソルもありました。


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最後は旧関東財務局の『moon flower dream』を。
あいちトリエンナーレでも印象的な作品を発表していたオーストラリアの
アーティスト、Pip&Popのインスタレーションです。

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砂糖や顔料、プラスティックなど身近な素材で作ったオブジェが
ブラックライトに照らされ、毒々しさのある可愛らしさです。


これにてスマートイルミネーション横浜2012の作品巡りは終了!
六本木アートナイトやあいちトリエンナーレといった都市型アートイベントに
通じるものがあるイベントでした。
横浜らしい楽しい夜になりましたね♪

いたるところでデジイチ持ち(+三脚の方も多かった)の方を見かけましたので
カメラ好きの方にもおすすめのイベントです。
来年も開催されることを楽しみに待ちましょう!


ちなみにこちらのスマートイルミネーション、緑区の新治地区で
スマートイルミネーション新治として11月14日(水)〜18日(日)に開催されます。
親子で楽しめるイベントが多そうですね!
朝市などもあって、よりファミリーで訪れやすいと思います。
お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか♪


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スマートイルミネーション横浜2012【前編】

10月31日(水)〜11月4日(日)に開催されたスマートイルミネーション横浜 2012
昨年も開催されましたが今回初めて行ってきました。
5日間のみ、しかも夕方からのイベントなのに訪れた方が多かったようで
いつも訪問しているブログの皆様も結構アップされていました。
意外に人気あるのですね…!!びっくりしました。

「スマートイルミネーション横浜」は、長年にわたって
優れた都市景観の形成や夜景の演出に取り組んできた横浜都心臨海部を舞台に、
東日本大震災以降ますます重要となっている省エネルギー技術を活用し、
新たな夜景の開発を試みるアートイベントです。
LED照明をはじめとする最先端の環境技術と
アートの創造性を組み合わせることで、
これまでにない幻想的な夜景を生み出します。      (公式サイトより)



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たくさんのイベントがあったので前編・後編に分けてお届けします!


まず向かったのは大さん橋。
…と、前からライトがついたスーツに身を包んだ人々が走ってきました!!

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エジンバラ国際フェスティバルで発表され、この横浜からワールドツアーが始まった
特別プログラム『Speed of Light Yokomama - 3 movements』の
50人のランナーさんでした。ジョギングのスピードなのでなかなか大変そうですね…

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ピア象の鼻から見える夜景。
いつもきれいですが、この日はスマートイルミネーションのおかげで
一味違う夜景が見られました。


大さん橋へ到着!既にクリスマスムードいっぱいです♪

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入口にはクリスマスツリー。
髙橋匡太さんが考案した「ひかりの実」が飾られていました。

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この夜いたるところでひかりの実に出会いましたねぇ。


大さん橋へ来たのは…こちらを見たかったから。

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横浜を拠点とするI.TOONが5年の歳月をかけて製作し、
今年のチェコ「ZLIN FILM FESTIVAL」アニメーション部門最優秀賞と観客賞をW受賞した
HARBOR TALEが、3・4日の2日間のみ特別上映されていたのです。

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港町「Y」を舞台にした、20分程の短編アニメーションです。
クレイなどのコマ撮りに風景はデジタルで処理したネオクラフトアニメーション。
コマ撮りの温もりある表情にデジタルな要素が加わり、よりドラマティックに。
台詞はほとんどないので、年齢・国籍問わず楽しめる作品だと思います。
特に横浜がお好きな方は思わずにっこりしてしまうのではないでしょうか。


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ほっこりした後はせっかく大さん橋へ来たので
くじらのせなかでキング、クイーン、ジャックの3塔を見ました。
スマートイルミネーション仕様でいつもと違う表情の3塔。

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…と、ここにも!!

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『Speed of Light Yokomama - 3 movements』のランナーさんが。
今度は暖色のライトですね。
海上ツアーの船が通りかかると皆様その場に立ち止まって手を振りながら踊っていました。


この後は象の鼻パークへいったん戻りました。

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こちらは『balloomination(バルーミネーション)』という作品。
象の鼻パークの広場に100体のバルーンが!

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揺らしたり倒したりすると色が変わります。
しかし乱暴な扱いをする人がいて目の前で壊されるのを見ました…
その様子をiPadで撮影していて、注意されても知らんぷりでした。
いい大人が恥ずかしいですね。。。
街中のアートイベントの難しさを垣間見ることに。


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既存の遊覧船を使い、光るバルーンを搭載した『Comfort #11』という作品。
乗船することもできました!
お隣のフローティングバーは生演奏があったのか近づくと音楽が聴こえてきました。

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プロムナードの橋桁にはトーチカの『TRACK』という映像作品が。

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クイーンの塔とのコラボレーション。素敵です♪

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象の鼻カフェ方面にも作品がたくさん!お客さんもたくさん!!

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木にはたくさんのひかりの実。優しい光を放っています。

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疲れたので象の鼻カフェでひと休み。
入口にはイルミスーツの男性が!

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この日の象の鼻カフェは満席でオーダーも長蛇の列でした。
前回訪れた時のまったり感はありませんでしたが、お祭りムード満点でいいですね♪

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ゾウノハナソフトクリーム。濃厚なミルクでやっぱり美味しい!
もう1種類は黒ごまソフトでした。そちらのほうがより象っぽいですね、きっと…


スマートイルミネーション横浜2012、後編に続きます♪


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東京都美術館のメインダイニングで洋食ランチ

2012年4月1日にリニューアルオープンした東京都美術館
現在、特別展「メトロポリタン美術館展」が開催されています!
先日母と見に行きましたが、久々に心から満足する展覧会でした。

展示を見終わって、お楽しみのランチ♪
この日は雨だったので、新しくなった美術館のレストランへ行くことに。
東京都美術館には2つのレストランと1つのカフェがあります。
今回訪れたのは2階にあるMUSEUM TERRACE

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席数がたくさんありそうなのと、メニューが豊富なのでこちらを選びました。

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人気の展覧会の会期中ということもあって、広い店内は13時を過ぎても満席。
前に3組待っていました。しかし席数がかなりあるので順調に進み、窓際の席に運良く着席!

ブラウンを基調としたシンプルな内装に、少しレトロなインテリアが
いかにも美術館のレストランといった落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
が、満席で女性ばかりなのでランチタイムはかーなーり賑やかです。
雰囲気を楽しみたい方はランチタイムを外すことをおすすめします…
(食べ終わる頃は席も空いていてだいぶ落ち着いていました)


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メニューの表紙には店名のロゴの一部にもなっているカトラリーが。
老若男女が楽しめる、洋食メニューが揃っています!


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まずは白ワイン(350円)とドリンクセット(+150円)のジンジャーエールで乾杯♪
すっきり飲みやすい白ワインです。


イタリア産 豆のサラダ ソイマヨネーズ和え ハーブ風味 680円
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サラダボウルにたっぷり、2人でいただくのにちょうどいい大きさのサラダ。
ひよこ豆、金時豆がたっぷりと。ソイマヨネーズなので意外とさっぱりしています。


海老とアヴォカドのハーブグラタン 1080円
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こちらは母のオーダー。
とろりとしたアボカドとぷりぷりの海老がたっぷり。
ソースはわりとさらさらとしています。
淡白な素材の組み合わせなので終盤、飽きていたようです…


ミックスフライ(天使海老、メンチカツ、ずわい蟹クリームコロッケ) 1410円
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こちらは私のオーダー。パンかライスが選べます。
それぞれ単品でメニューになっている3種類が食べられる欲張りなメニュー♪
付け合わせにはキャベツの千切りとポテトサラダ。

ひとつひとつが小さめなので、男性には物足りないと思います。
少しずついろいろ食べたい女性にはかなりおすすめです!

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肉汁がジューシーなメンチカツに…

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このクリームコロッケ!
ずわい蟹の風味がしっかりとして、美味しかったです。


広い店内は店員さんがきびきびと動いています。
混雑していましたが料理もちょうどいいタイミングで出てきました。

デザートも美味しそうなので次は夕方か夜に、ゆったりカフェタイムを過ごしに行きたいと思います!


ミュージアムテラス欧風料理 / 上野駅京成上野駅根津駅

昼総合点★★★☆☆ 3.7


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